何の事やらと思う方は必読です。当たり前でしょと思う方は飛ばして下さい。
1.個人データはどこに保存されてる?
PCには、CPUとメモリが入っていることはご存知と思います。それと同じ位に重要なハードディスクも入っていることもご存じと思います。
メモリは2GB(ギガバイト)~16GBが一般的ですが、記憶装置としては全く足りません。そこで、外部記憶装置としてハードディスクがあります。500GB~4TB(テラバイト、ギガの1千倍)が一般的です。
次に、ハードディスクのパーティションの話をします。ハードディスクは容量が大きいので、区画整理(パーティション)し、用途を分けて使うことが多いです。
しかし、新規購入PC(ノートPCも)はパーティションが1つの場合が多いです。つまり、OSやプログラムと一緒に個人データ(写真、文書など)も同じパーティションに書き込まれるようになっています。
2.パーティションが1つだと何が問題?
OSやプログラムが書かれているパーティションをCドライブと呼びます。PCに電源が入るとCドライブに書かれているOS(windows)を読み込みます。そして、OSを起動して、画面表示したり、通信したりします。これは、CドライブにはOSやプログラムを書き込んでおくと言う約束事があるからです。
それでは、パーティションが1つだと何が問題となるのでしょうか?
- OSやプログラムがあるCドライブは故障し易く、故障すると個人データも消えてしまう
- OSやプログラムと一緒だと、個人データのバックアップがし難い
早い話、PCが壊れると個人データまで失ってしまう。そこで、堤防(パーティション)があれば、PCが壊れても個人データは助かる可能性が高い。
しかしながら、可能性が高いであって100%大丈夫ではありません。個人データは定期的にバックアップし、万一に備えることが重要です。そして、パーティションが別れていれば個人データだけをバックアップすることも容易と言うことです。
3.個人データをDドライブへ保存
以下に手順を示しますが、その前に、お断りを一つ。やる事はCドライブを小さくし、空いた領域にDドライブを割り当て、そこにCドライブに記録していた写真、文書などの個人データを移し替えることです。とてもシンプルですが、分からない方からすると、一つ一つがとてもハードルが高いことと思います。
何故かと言うと、個々人の環境(OS種類、OSバージョン、ディスクの使われ方など)により、操作方法などが異なるためです。全ての場合は書けないので、書かれた内容から推察する必要があるからです。推察出来ない場合には、ネットで情報入手する必要があります。ITとはそう言うものと考えて下さい。
以下も参考にして下さい。
(1)ハードディスクのパーティション構成を調べる
windowsのディスク管理ツールを使って、自身のPCに搭載しているハードディスクがどのようなパーティション構成になっているか調べます。以下のディスク管理ツールの使い方を参考にして下さい。
調べた結果、Cドライブ、Dドライブに分かれていれば問題ありません。この場合には、Dドライブに個人データを保存することを意識しているかが重要です。
例えば、iTunesの音楽データはデフォルトで使っているとCドライブに書き込まれます。設定によって、Dドライブに書き込まれるようになります。
(2)Cドライブを圧縮し、Dドライブを作る
Cドライブの他に幾つかの小さなパーティションが存在する場合がありますが、これは無視して下さい。制御用に使われているパーティションです。よって、ハードディスクの殆どがCドライブになっていると思います。
このCドライブを半分位に圧縮します。圧縮しても、未使用領域を解放するだけなので、書かれていた内容はそのまま残ります。以下は参考手順です。
そして、圧縮後に出来た空き領域にDドライブを作ります。以下は参考手順です。
(3)Dドライブに個人データを移す
Cドライブの個人データをDドライブに移しますが、どこに何が書き込まれているかは個々人で異なります。よって、ここでは移し方の解説はしません。
この際に重要なのは、Dドライブのディレクトリ(フォルダ)構成です。自分の部屋に、どのような家具を置き、棚にはどのように配置するかを考えることと同じです。この整理が将来的な拡張性、使い易さ、バックアップのし易さを左右します。
参考までに以下を一例として下さい。まあ、私のやり方ですが。(笑)
1階層目のディレクトリが15前後(以下のような切口)、2階層目はディレクトリ種類に依りますが5~30前後、深い所では10階層目位まであります。
- 文書(年別、・・・)
- 写真(年別、・・・)
- 動画(年別、・・・)
- 音楽(iTune、・・・)
- 金融情報(銀行、証券、・・)
- 資産情報(土地、建物、車、・・)
- 交流関係情報(学校、会社、檀家、・・)
- など
4.まとめ
Cドライブへ全て放り込んでおくのは大変危険です。しかし、多くの方はCドライブ、Dドライブと言われても、そもそも何のことやらと言う方も多いと思います。
出来れば、このような基本はやはり身に付けましょう。また、このような基本はPCに留まらず、スマートフォンでも同じです。
基本は他にもあります。学習を進めるとITが自分のものになって行く感覚を掴めると思います。