タイトルのような方は意外と多いのではと思います。PCは要らないが、データは救済したい。PC修理や、データ救済を業者に依頼すると、何万円も請求されそう。何か良い方法はないかと、そのまま放置されているケースが多いと思います。
長期に放置すると、PCのディスク装置が劣化し、永久にデータを取り出せなくなるリスクがあります。2000円程度の費用は掛かりますが、自力でデータを救済出来る方法をお教えします。
1.古いPCの故障
いろんな故障が想定されますが、以下が代表ケースです。
(1)PCハードの故障
電源さえ入らない。電源は入ったが、電気回路(マザーボード)が故障で、画面が青いまま、または、エラーメッセージが出て途中で止まってしまう。
(2)PCソフトの故障(Windows)
電源投入し、暫くするとデスクトップ画面が出るはずが、エラーメッセージが出て途中で止まってしまう。
(1)、(2)何れも修復の可能性はあります。例えば、電源故障なら電源装置を交換したり、Windows異常なら修復インストールをするなど。Windows異常なら、PCハードに比べ修復可能性は高いので、知人に詳しい人がいれば相談してみる手はあります。いずれにしても、故障を修復するためには専門的な知識が必要で、一般個人には難しいです。
2.対処方法
いろんな対処方法が考えられますが、これがベストと考えます。
ベストと考えた理由は
- 故障原因に関係なく共通な対処方法
- データ記録のハードディスク装置を直接読むので確実
- 比較的容易
3.それでは具体的な対処を順を追って説明
(1)ディスク装置を取り出す
ディスク装置の概観です。これがPCの中に入っています。ノートPCには一回り小さなディスクが入っています。
PCケースを開けた中身です。ディスク装置が見えます。
殆どの場合、ドライバー一本で外せます。先ず、電源を落とし、ケーブルをディスクから抜きます。そして、ケースから外して下さい。奥まったところにある場合は、周辺を外してからディスクを外して下さい。
ノートPCも基本は同じですが、コンパクト実装のため、取り出し難いと思います。マニュアルを見て、場所を確認して下さい。
(2)ディスク装置に合うUSBケーブルを購入する
ディスク装置のインタフェースにはSATAとIDEの2種類があります。ソケット形状に合わせたUSBケーブルを購入します。2000円位で購入出来ます。
この写真のSATAはこのケーブルが必要です。
この写真のIDEはこのケーブルが必要です。
SATA、IDEどちらのインタフェースでも使えるケーブルがこちらです。
(3)別PCに接続し、データをコピー
購入したケーブルを外したディスク装置へ差し込み、反対のUSB側を別PCのUSBソケットに接続します。後は、別PCから外したディスク内容が見えるので、必要なデータをコピーします。別PCが無ければ、一時的に友人のPCを借りて、DVDや外部ディスク装置などへコピーしましょう。
4.まとめ
放置しても事態は変わらないので、久々に電源投入して動くかを確かめ、動かないようなら、早めのディスク取り出しを勧めます。
気になり事項は2つ。1つは、ディスクの取出しです。取り出し難い場合、ディスク装置を傷付けないように注意して下さい。特にノートPCは気を付けて下さい。
もう1つは、ディスクが暗号化してあると当然ながら読めません。個人PCでは殆ど無いと思いますが、念のため、マニュアルを確認して下さい。